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味 Dream Cuisine

[2003年/カラー/ヴィスタ/35mm/134min 共同製作]

登場人物:佐藤 孟江 佐藤 浩六 劉 広偉

監督:李 纓  
制作統括:磯部 信夫 岡崎 泰 
プロデューサー:立石 篤 張 怡

撮影:堀田 泰寛    
照明:伴野 功 張 啓凱  
録音:内海 浩義    
映像技術:佐藤 喜彦
編集:李 纓 宮近 重徳 
制作デスク:山口 千咲  
助監督:中村 高寛
整音:濱田 豊
音響効果:丸山 孝之 
タイミング:平林 弘明

主題曲:「何日君再来 いつの日に君また帰る」
(歌:周 璇 作詞:黄 嘉謨 作曲:劉 雪庵)
技術協力:IMAGICA TSP プラスM

共同製作:NHK NHKエンタープライズ21 龍影
制作+著作:NHK 龍影
配給: イメージフォーラム

劇場公開:シアター・イメージフォーラム
DVD販売:ダゲレオ出版/4935円(税込)/GNBD-7050

味 Dream Cuisine

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味 Dream Cuisine

 

二人の純粋な愛が 今、時代や国境を越える

 

解説

二人の年齢を合わせると、150歳という佐藤さん夫妻は、東京で隠れ家のような中国料理店「済南賓館」を自分たちだけで切り盛りしている。
妻の孟江さんは、戦前の1925年に生まれてから、戦後の1948年に引き揚げるまで、ずっと中国山東省の済南で暮らしていた。彼女が青春時代にそこで習い覚えた伝統的な山東料理は、なんと本場では中国文化大革命によって廃れてしまっていた。中国政府に「正宗魯菜(山東料理)伝人」と認定された佐藤さん夫妻は、中国に招待され、毎年料理人達に指導を行う事になった。二人の料理人生に、新たなドラマが始まった。
2002年、孟江さんは本物の山東料理復活に人生の最後を賭け、中国済南に移住しようとするが、夫が反対する。また、中国では料理界も、次々と新しいものを追い求める高度経済成長の時代に入り、伝統は顧みられない。夫妻も年を重ね身体が思うように動かない事も。彼女の直面する現実は全て厳しい。しかし孟江さんの心には、中国語で唯一覚えているラブソングが流れている。「いつの日に君また帰る」と…。

 

Director’s note

この映画は“変化”と“不変”についてのドキュメンタリーである。その「愛」は、「妻と夫」、「料理と人生」についての感情である。そして、日本と中国、また伝統文化と現代文明についての感情でもある。我々は、現在、変化に対応できなければ、生きてゆけない時代に立っている。この映画の主人公は、「変化」を好まない人物だ。「きれいな花の盛りは短く、青春は夢のように過ぎ去る」。このテーマソングの意味が分かったとしても…。

撮影スタッフはいつも主人公夫妻を「お母さん」「お父さん」と呼んでいた。今、この映画はやっと生まれたのだ。「おとうさん」「おかあさん」ありがとう。人生に必要なのは不変の味なのだ。


第52回ベルリン国際映画祭 招待作品
テサロニキ国際映画ドキュメンタリー映画祭 オープニング上映作品
フランスマルセイユ国際映画祭 マルセイユ・エスペランス賞 受賞
エルサレム国際映画祭 招待作品
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アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭 招待作品
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